非極性キャピラリーカラムに、わずかな量の水(溶媒)を注入しても、液相に損傷が生じることはありません。ただし、中極性および高極性のカラムに関しては異なる可能性があります。このように、GCカラムに水を溶媒として使用する際には、いくつかの注意が必要です。
- 水は、カラムに入る前に完全に気化し、キャピラリーカラム内で水が再凝縮しないようにする必要があります。
- GCオーブンの温度が低すぎて水蒸気が凝縮する可能性がある場合:
- Polar-Deactivated guard columnを使用します。これにより水がカラムに到達する前に完全に気化します。
- コールドオンカラム注入または加熱オンカラム注入モードは使用しないでください。溶媒がカラムに入る前に気化する注入モード(スプリット、スプリットレス、またはダイレクト注入)のみを使用します。
- 注入は1uL以下とします。体積が大きいとバックフラッシュが発生し、溶媒の膨張体積が注入口ライナーの体積を超えます。これは、再現性の悪さおよびゴーストピークの発生につながる可能性があります。
Capillary Column Installation Guideに詳細な情報が記載されています(「GCカラム取付け手順」の項をご参照下さい)。

