亜酸化窒素(N2O)は一般に”笑気ガス”として知られていますが、ロケット燃料やエアゾールガスとしても使用されています。 N2O自体は安定なガスであり、ガスクロマトグラフィーを用いて比較的簡単に分析することができます。N2OはよくNO(一酸化窒素)と混同されます。 NOは非常に反応性の高いガスです。酸素存在下では、NOはすぐに酸化されてNO2になります。 NO2は赤褐色を示すため、簡単に確認することができます。また、NO2は反応性を示します。つまり、ガスクロマトグラフィーによるNOおよび NO2の分析は一般にはおこなわれません。

Nitrous oxide on Alumina BOND / Na2SO4 Column: 30m x 0.53mm Rt Alumina BOND / Na2SO4; Helium, 4 mL/min; Oven: 40ºC; sample: 60µl; Detector: PlasmaDetek PED; sample: 5.4 ppm N2O.Chromatogram courtesy: L. Paradis, LDetec.
近、セパレーション・サイエンスで N2O分析に関するサマリーの発表がありました。多孔質ポリマーや アルミナ、Molesieve 5AおよびShinCarbonなど異なる固定相における分離が示されています。
CO2が存在するとN2Oの測定の妨げになる可能性があるため、アルミナPLOTによる分析はとりわけ興味深いものになっています(図1.) 。 CO2はアルミナによって完全に吸着され、その結果 N2Oの単一なピークが得られます。CO2は定期的に200℃でコンディショニングすることで除去できます。
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