動画

超短鎖(C2〜C3)PFASを含む多成分PFAS一斉分析の手法

20 Sep 2022

短鎖(C4、C5)および長鎖(C5以上)PFASのLC-MS/MS分析メソッドは、逆相(RP)クロマトグラフィーを基盤として確立されています。特にサンプル濃縮を行わないダイレクトインジェクション法で微量PFAS分析を行う場合は、HPLCシステム由来の干渉を除去するために、ディレイカラムの追加が不可欠です。条件を最適化することで、これらの逆相メソッドはPFOAの代替として使用されているペルフルオロアルキルエーテルカルボン酸(PFECA)—GenXやADONAなど—の分析にも適用できます。しかし、超短鎖(C2、C3)PFASは逆相カラムへの保持が不十分なため、これらのメソッドをそのまま適用することは困難です。

短鎖PFAS(PFBAおよびPFBS)は、長鎖PFASの毒性や残留性への懸念から、代替物質として意図的に導入されてきました。しかし近年、意図的な使用とは無関係に、C2・C3超短鎖PFASが水環境サンプルに広く存在することが多くの研究で明らかになっています。対象化合物としては、トリフルオロ酢酸(TFA)、ペルフルオロプロパン酸(PFPrA)、ペルフルオロエタンスルホン酸(PFEtS)、ペルフルオロプロパンスルホン酸(PFPrS)が挙げられます。米国・フランス・日本で採取した雨水・雪水サンプルでは、PFPrAが検出されたPFASのうち最大45%を占める主要化合物であることが報告されています。汚染源や汚染レベルに関する知見はまだ限られています。一方、米国内11の軍施設のAFFF(水性膜形成フォーム)および地下水からPFEtSとPFPrSが検出されており、消火活動で使用されるAFFFが汚染源の一つと考えられています。

本プレゼンテーションでは、C2・C3 PFASのLC-MS/MSメソッド開発と、代替型および従来型(長鎖)PFASの一斉分析手法について解説しています。

著者 / 執筆者

EVAV3956-JA