適切なライナーを選択するには、まず分析の目的を明確にする必要があります。
- スプリット注入: スプリット注入は、汚れたサンプルや分析対象成分の濃度範囲が広いサンプルに一般的に用いられます。サンプルを均一な蒸気クラウドに迅速かつ完全に気化させるため、さまざまなライナー設計があります。最も一般的なのはフューズドシリカウールが充填されたストレートチューブです。そのほかにも、ラミナーカップ、フリットスプリッター、カップスプリッター、サイクロ、バッフルスプリッター、ミニラムスプリッターなどがあります。これらはいずれも、迅速で均一な気化を促進し、再現性の高い性能を発揮し、分子量の違いによるディスクリミネーションを最小限に抑えるよう設計されています。
- スプリットレス注入:スプリットレス注入は、低濃度分析に一般的に用いられます。ライナーはテーパー設計(シングル、ダブル、またはリセスト)が推奨されます。テーパー設計を採用することで、ホールド時間中に蒸気クラウドをライナー内に保持し、金属製注入口表面との接触による活性化合物の分解を抑えます。シングルテーパー設計はシングルカラム用、リセスト設計はデュアルカラム用に使用できます。いずれもフューズドシリカウールが充填されています。
- ダイレクト注入:ダイレクト注入ライナーは、カラムを注入口スリーブの底部に直接接続します。これによりサンプルをカラムに直接送り込むことができ、注入口でのディスクリミネーションや高温の金属表面へのサンプル接触を排除できます。ダイレクト注入ライナーはパックドカラム用またはキャピラリースプリットレス注入口用が用意されています。キャピラリースプリット/スプリットレス注入口にはドリルドUnilanerインレットライナーを推奨します。
なお、用途を問わずすべてのライナーは必ず不活性化処理を施したものを使用してください。また、均一なサンプル気化を促進し、不揮発性残留物を捕集してカラム汚染を防ぐため、可能な限り不活性化処理済みのガラスウールまたはフューズドシリカウール充填品のご使用を推奨します。


