FAQ

ラボにLPGC-MSを導入するには、GC-MS装置やシステムの設定にどのような変更が必要ですか?

30 Jul 2025

LPGC-MSを採用する際に必要となる主な変更点を以下に示します。また、これらの詳細については、こちらの技術記事で説明されています。

  1. LPGC カラムキットを取り付ける際、LPGC カラムキットとMSの接続には、内径 0.53 mm のカラムには内径 0.8 mm の Vespel/graphiteフェラルを、内径 0.32 mm のカラムには内径 0.5 mm の Vespel/graphiteフェラルを使用してください。60:40 Vespel/graphiteフェラルがあれば、そちらの使用を推奨します。LPGC カラムキットのリストリクタ側(インレット)には、従来の内径 0.25 mm のカラムに使用されるフェラルを使用します。
  2. 装置のソフトウェアに LPGC カラムキットを設定する際は、リストリクタカラム部分のサイズだけを入力してください。固定相膜厚(df)に分析カラムの固定相膜厚も設定できますが、装置の流量計算にほとんど影響しません。
  3. 分析速度を最大にするには、オーブンの昇温速度とキャリヤーガスの流量を高く設定すると良いでしょう。ただし、GCオーブンの最大昇温速度または質量分析計(MS)の最大キャリヤーガス流量を超えないようにしてください。
  4. 質量分析計(MS)は、LPGCメソッドで使用する流量条件でチューニングすることをお勧めします。
  5. 注意:新しい LPGC カラムキットを使用する場合、保持時間の確認/調整が必要になることがあります。溶出順序は変わらなくても、絶対保持時間が10〜20秒程度異なる場合があります。

LPGC-MSキットのインストールと最適化の詳細については、クイックスタートガイド (日本語記事準備中)をご覧ください。

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  • Restek Corporation

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