- 誘導体化やイオンペア試薬の添加をせずに、グリホサートを分析できます。
- Raptor Polar Xカラムの独自固定相が良好な保持と効率的な溶出を実現することで、良好なピーク形状が得られます。
- 大容量ダイレクトインジェクションにより、pptレベルの検出感度が得られます。
ボトル入り飲料水中のグリホサート分析における課題
水中グリホサートの分析には主に二つの技術的課題が存在します。一つは逆相カラムへの保持が得られないこと、もう一つはLC-MS/MSシステムのサンプル流路上の金属表面でキレートが形成され、検出感度が低下しやすいことです。
性能を補うために誘導体化やイオンペア試薬がしばしば採用されてきましたが、装置への負担が大きく、試料調製の工数も増えます。Raptor Polar Xカラムはこれらの問題を解決するより良い選択肢です。本カラムの独自固定相は、グリホサートのような極性アニオン化合物に高い親和性を示し、効果的な保持と効率的な溶出を両立します。
Raptor Polar Xカラムを用いた大容量注入法による高感度グリホサート分析
本メソッドでは、カラムのイオン交換メカニズムにより初期移動相条件下でグリホサートが十分に保持されるため、ボトル入り飲料水を500 µLの大容量で直接注入できます。これにより、低濃度域の感度を簡便に向上させることができます。保持・溶出特性を最適化するため、移動相添加剤とpHを精査し、適切な保持および良好な感度を与える荷電状態に調整しました。また、LCシステムへの一度限りの不動態化(パッシベーション)処理(分析カラムおよびガードカラムを外した状態で実施)により不要なキレート形成を抑制したところ、100 ppt(SN比 > 50)で良好なレスポンスが得られました。



