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標準溶液は、使用する毎に一定の品質を保つことが求められます。分析対象成分の濃度が安定していること、性状が均一に保たれていること、そして適切な温度で保管・使用されることが重要です。使用前の準備を誤ると、この3つのいずれかが崩れ、分析結果に影響が及びます。
新しいリファレンススタンダードの使用準備
このRestek Tipでは、新しい標準溶液を使用する前の準備方法を紹介します。シンプルでわかりやすい手順ですので、準備に時間はかかりません。
使用前に室温へ戻す:3つの方法
標準液が室温になっていないと、分析対象成分の濃度に影響が出てしまい、分析に問題を引き起こす可能性があります。まず、分析対象成分が全て溶けていることを確認しましょう。方法は次の3つです。
- 室温に戻す:標準液を単純に室温に戻す
- 超音波処理:10〜15分間超音波処理し、その後室温まで冷ます
- 手で温める:手袋をはめた手でアンプルをこすって軽く温めた後、室温まで戻す
ヘッドスペースへの残留を防ぐ:転倒混和
標準液が室温になったら、分析対象成分がヘッドスペースに残らないよう、アンプルを数回転倒混和してください。振ることとは異なり、静かに上下を反転させる動作です。
セーフクラッカーによるアンプルの開封手順
Restekのセーフクラッカーを使ってアンプルを開封します。手順は次のとおりです。
- アンプルの先端にセーフクラッカーをスライドさせ、ネック部のスコアラインまで差し込む
- 片手でアンプルを持ち、もう片方の手で先端を手前に引く
- 開封後、ピペットを使用して適切なバイアルへ溶液を移す
これで標準液を使用する準備が整います。
使用後の保管
使用後は、バイアルのキャップをしっかり閉めてください。分析証明書やラベルに記載されている推奨保管条件に従ってバイアルを保管してください。
まとめ:使用準備の流れ
- Step 1:標準液を室温に戻す(自然放置/超音波処理/手で温める)
- Step 2:アンプルを数回転倒混和し、ヘッドスペースへの残留を防ぐ
- Step 3:セーフクラッカーで開封し、ピペットでバイアルへ移す
- Step 4:使用後はキャップを閉め、推奨条件で保管する
関連リソース:分析用標準溶液の取り扱いガイド|保管温度・光感受性・化合物の適合性
Restek推奨製品:Restek Reference Standards(リファレンススタンダード: 標準溶液)
よくある質問
Q. なぜ使用前に標準液を室温に戻す必要がありますか?
標準液が室温になっていないと、分析対象成分の濃度に影響が出てしまい、分析に問題を引き起こす可能性があります。室温に戻す方法には、自然放置、超音波処理、手で軽く温める方法の3つがあります。
Q. アンプルを「振る」のと「転倒混和」は何が違いますか?
転倒混和は、分析対象成分がヘッドスペースに残らないよう、アンプルを静かに上下反転させる動作です。激しく振る動作とは異なり、泡立ちや局所的な濃度変化を避けるために行います。
Q. アンプルはどうやって開封すればよいですか?
Restekのセーフクラッカーを使用します。アンプルの先端にセーフクラッカーをスライドさせてネック部のスコアラインまで差し込み、片手でアンプルを持ち、もう片方の手で先端を手前に引いて開封します。


